地下室 02
compositionシリーズのきっかけになった写真
アート写真の本を見ている時、『ルイジ・ギッリ』の作品に惹かれた。
古びた汚い壁面に何かが釣り下がっていて、その近くの古びた汚い机に何か色々ごちゃごちゃと載っているという写真。
特に何か特別なものが写っているわけではないけど、パワーを感じる写真だった。
何かしら『長い時間存在し続けた古いものの表面に刻み込まれた時間の痕跡』というものが写真に何らかの力を与えてるのかもしれない。
この写真を撮ったとき、『ルイジ・ギッリ』の写真を思い出した。
歴史的建造物の壁面に刻まれた時間の痕跡とその建造物を構成している素材のテクスチャ、そしてそこに配置される個性的な窓や装飾。
この写真が wall シリーズの中の composition に繋がっていった。